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鉄のフライパン 正しい使い方講座!現役シェフが解説!

鉄のフライパン て使うの難しいんでしょうか?

プロが使っている鉄のフライパン。

きちんとした使い方をしないとめちゃめちゃ焦げ付いて使いづらいです。

しかし、鉄のフライパンを使うのには理由があります!

火の入り方は全然違うので料理の味に差が出ますし、耐久性はフライパンの中で最強クラス。

もちろんその分デメリットもありますので、本記事では鉄のフライパンについて現場の正しい使い方、メリット、デメリットをお伝え致します!

 本記事の権威性

サイト管理者:かえる(現役フレンチシェフ)

浅草リエーブルからフランス料理の世界に入り、リゾートホテル、都内、横浜のミシュラン星付きレストラン、銀座ビストロなどで研鑽し、32歳で結婚式場の料理長。パティシエとしても5年間経験し、料理、製菓、製パンなど何でもこなします。

◆目次
1.鉄のフライパン一番最初にやるべきこと
2.鉄のフライパンの正しい使い方
3.メンテナンス方法
4.鉄のフライパンのメリット 、デメリットについて
 4-1.メリット
 4-2.デメリット
5.鉄のフライパンは使うべき?
6.まとめ

1.鉄のフライパン一番最初にやるべきこと

鉄のフライパンを買ったらまず最初に油をならしてコーティング作業をしないといけません!

これをやらないと、焦げつくし、引っ付くしで「もう鉄のフライパンは使わない!」となってしまいます。

きちんとコーティングすれば1ヶ月くらいは余裕で持ちます。

実際に私がホテルの厨房で行っていた、正しいコーティングをお教えいたします!

鉄のフライパンのコーティング方法

  • まずは洗剤を使ってキレイに洗う
  • しっかりと拭き上げたら、ガス台で火をつけて空焚きし完全に乾かす
  • フライパンに油をたっぷり入れて、ガス台でコーティングする場合は弱火で最低でも30分以上火にかける。オーブンでやる場合は低温(130℃くらい)で2~3時間オーブンに入れておく。《ポイントは、ここでしっかりと油をなじませてコーティングさせること。時間が短いときちんとコーティングされないのですぐに焦げ付いたり、引っ付いたりします。》
  • 油を捨てる
  • フライパンがまだ熱い状態で、たわしでサッと水洗いして(洗剤は使わない)火で乾かせば完成!
かなり手間はかかりますが、それでも鉄のフライパンを使う意味はあります。

注意ポイント

※最初のコーティングの工程として油を入れて2~3分火にかけるだけの簡易的なものはやめた方がいいです。それを毎回使うたびにやると焦げ付かなくなるという方もいます。何度も使って馴染んでくればそれでもいけますが、買って初めて使うときに100%くっつくでしょう。いきなりくっついて取れないと、一気にテンションが下がるのできちんとコーティングする事をおすすめします。

2.鉄のフライパンの正しい使い方

鉄のフライパンはテフロン加工と違って、最初に空焚きしてフライパンを温めてから使います!

フライパンが温まったら、油を入れ基本的には最初は強火。食材を入れたら弱火~中火に加減して焼いたりするのが基本。

鉄のフライパンの場合、十分にフライパンを熱してから使わないと簡単に引っ付きます。

そうするとかなりゴシゴシ洗わないと取れないので、せっかくコーティングした油が剥がれてしまい、油コーティングし直す羽目になるので注意!

洗い方にも気を付けなければいけません!

フライパンは、使い終わったら熱々のままタワシで水洗いが基本です!冷めてから洗うと汚れが落ちませんし、洗剤を使うと油のコーティングが簡単に剥がれるので絶対にNG!

テフロン加工と一緒で、しまう時もフライパンを重ねてしまうのはダメです。これもコーティングが剥がれる原因の一つ。

3.メンテナンス方法

鉄のフライパンは、どんなに丁寧に使っても1ヶ月もすれば食材がくっつくようになります。

ですので、1~2ヶ月に1度は油コーティングの張り替えメンテナンスをした方がいいでしょう。

メンテナンスの仕方

フライパンを傾けながら全体を強火で焼いていき、コーティングをきれいに焼き切って剥がします。これは正直時間がかかりますし、ガス代もかかります。(20分くらいかかる)

そして熱々のままタワシと洗剤でよく洗い、あとは最初のコーティング方法と同じです。

4.鉄のフライパンのメリット 、デメリットについて

鉄フライパン 26cm 日本製

鉄のフライパンにもメリットデメリットがあります!両方の側面を見ながら自分に合ったフライパンなのか考えていきましょう!

4-1.メリット

鉄のフライパンのメリットはなんといっても食材の「火の入り方」が違うところでしょう!

同じ肉でも、テフロン加工の軽いフライパンで焼いたものと、鉄のフライパンで焼いたものだと仕上がりの見た目も味も全然違います。これは何万枚も肉を焼いてきたのでハッキリと言えます!

そして、鉄のフライパンは一度買えば基本的には永久に使えます。これより耐久性のあるフライパンを私は知りません。それに値段も安く、24~28cmなら2000円台で買えます。

あとは、見た目がプロっぽくてカッコいいところでしょうか。

4-2.デメリット

正直、重い。取手が熱くなるのでつかみ、もしくは専用の布巾が必要です。それに、家庭で使うにはメンテナンスが大変です。

使い方もしっかりと理解していないと使いづらい一品。

他にも、しっかりと乾かしたり定期的に使ってあげないと錆びやすいです。

耐久性はあって丈夫なんですが、意外とデリケートなフライパンなんですよ。

5.鉄のフライパンは使うべき?

正直、料理が大好きで極めたい!という人には鉄のフライパンはおすすめです。しかし、なるべくストレスなく料理を楽しみたい!という方にはおすすめ出来ません。どちらかというとプロ仕様のフライパンです。

料理人が厨房で使うのであれば、営業中にメンテナンスしながらフライパンを使い回すのは簡単なのですが、家庭となると話は別です。

それに今はIHが普及しているので、家庭で使うならIH対応のテフロンフライパンの方が使い勝手は良いです。

現役シェフが厳選!初心者におすすめのIH対応フライパン3選!

6.まとめ

鉄のフライパンにメリットがたくさんあるのは事実です!

美味しい料理を追求するのであればあった方がいいでしょう。

ただし、テフロン加工のちょっと良いフライパンを使えばメンテナンスの時間を違うことにも使えたり、そこまで気を使わなくて済むのでそちらの方がおすすめですね。

フライパンの購入は自分のライフスタイルに合わせて買うのが一番です!

良いフライパンに出会って、料理が楽しくなりますように!

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