どっちがいいのでしょうか?
ホームセンターの棚にずらーっと並ぶ大量のフライパン。
Amazon、楽天ショッピングでも「無限にあるのでは?」という程のフライパンの数。
そんなに多くあるのに、更に
《テフロン加工》《フッ素樹脂加工》《ダイヤモンドコーティング》
もう訳がわかりませんね。
そこで本記事では、テフロン加工やフッ素樹脂加工、その他の加工を現役シェフが解説していきます!
本記事を読むことで「 テフロン加工とフッ素加工の違い 」が分かります。
本記事の権威性
サイト管理者:かえる(現役フレンチシェフ)
浅草リエーブルからフランス料理の世界に入り、リゾートホテル、都内、横浜のミシュラン星付きレストラン、銀座ビストロなどで研鑽し、32歳で結婚式場の料理長。パティシエとしても5年間経験し、料理、製菓、製パンなど何でもこなします。
2.どちらを買うべき?
3.他のコーティング類
4.【補足】テフロン・フッ素加工の注意点
5.まとめ
1.テフロン加工とフッ素加工の違い !
結論から言うと、テフロン加工とフッ素加工(フッ素樹脂加工)は同じです。
では、なぜ違う名称なのか?
それは、「テフロン加工」と言う名称がアメリカのデュポン社が持つフッ素樹脂加工の登録商標だからです。
つまり同じです。
デュポン社
アメリカの化学メーカーでアメリカで2番目、世界で見ると4番目に大きな化学会社。19世紀にダイナマイトや火薬製造で主に業績を伸ばし、現在では化学分野で合成ゴムやナイロン、テフロンなどの合成繊維、合成樹脂、農薬、塗料などを開発。
2.どちらを買うべき?
テフロン加工は厳密に言うと、フッ素樹脂加工を2層以上しています。
ですのでテフロン加工の方が優れている・・・・のは少し前の話です。
以前は確かにテフロン加工の方が良いと言われていました。
しかし、現在ではそんなことはありません。
フライパンに使われているフッ素樹脂以外の素材もとても重要ですし、
フッ素樹脂に他の物質(ダイヤモンドやチタン)を混ぜたコーティングもあります。
今の時代は、フライパンの加工だけで良し悪しがわからない時代です。
どっちの加工が良い?と言うよりも、どのフライパンが良いのか?で選ぶべきでしょう。
つまり「〇〇加工だからこのフライパンは長持ちするし焦げ付かない!」ということはありえないんです。
現役シェフが厳選!初心者におすすめのIH対応フライパン3選!
3.他のコーティング類
テフロン加工、フッ素樹脂加工以外にも先ほどあげたような、
ダイヤモンドコーティング、チタンコーティング、マーブルコーティングなどがあります。
それぞれ、
ダイヤモンドコーティング
フッ素樹脂+人工ダイヤモンド
チタンコーティング
フッ素樹脂+チタン
マーブルコーティング
フッ素樹脂+マーブル(大理石の粉)
基本は全部フッ素樹脂で、それぞれに特徴はあります。
しかし、商品レビューを見ていただければわかりますが、
どのコーティングだから良い!と言うことではありません。
何度も言いますが、コーティングではなくフライパンで選びましょう。
4.【補足】テフロン・フッ素加工の注意点
一点補足として、フッ素樹脂加工の注意点があります。
フッ素樹脂は通常、体に害がないものですが、空焚きしてフライパン温度が350℃を超えると有毒なガスが発生します。忘れて5分以上空焚きしないように気をつけてください。
もし空焚きを長時間してしまったら、窓を開けて換気しましょう!
「フッ素樹脂加工は危ないので使わないように!」と言う記事を見かけますが、
この加工は生活の様々なものに使われています。
どんなものにも言えることですが、きちんとした使い方をしなければなんでも危険です。
逆にきちんと使用すればとても使いやすく、効率的になります。
何でもかんでも「危険」と決めつける思考の方が自分の人生にとって危険なので気をつけましょう。
5.まとめ
テフロン加工とフッ素樹脂加工は一緒です。そして、その他の加工もほぼ一緒です。
そして大切なので何度も言います。
フライパンを加工の種類だけで選ぶことはしないでください。
加工以外に、フライパンの素材や作り方でも耐久性は変わります。
様々なレビューや口コミを見て、フライパン単体の実力を見極めて選びましょう!
それでは、良いフライパンに出会えますように。